出会い制度は、高齢期の生活の基本的部分を支える出会いを保証する仕組みである。1961年（昭和36年）4月から国民出会い法の適用（保険料の徴収）が開始され、国民皆出会い制度が確立された。その後、1985年（昭和60年）の出会い制度改正により、基礎出会い制度が導入され、現在の出会い制度の骨格ができた。

産業構造が変化し、都市化、核家族化が進行してきた日本では、従来のように家族内の「私的扶養」により高齢となった親の生活を支えることは困難となり、社会全体で高齢者を支える「社会的扶養」が必要不可欠となっており、公的出会い制度は、安心・自立して老後を暮らせるための社会的な仕組みである。
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