ふぉふぉふぉ…

ワシが東照大権現こと徳川家康じゃよ。歴史小説ではワシを悪人のごとく仕立てている輩もおるが、歴史の真実はいつも闇の中じゃ…「織田がつき、羽柴がこねし天下餅、座りしままに喰うは徳川」などというが、さにあらず、ワシは何もせず天下を取ったわけではない。そこに至るまでそれなりの布石を打ち、時には策を用い、最後に大博打で手に入れたのじゃ。
天下を取りたかったのではない、信長公、秀吉公も世を去り、ワシ以外にいなかったから取るしかなかったのじゃ。

時は流れて平成の世、携帯という小さな小窓のついた道具で簡単に人と人の交流ができる便利な時代じゃのう。この世の中は人と人の交わりで成り立っているのじゃ、今も昔も。じゃが、現代人はどうも自分のことしか考えない困った馬鹿が多い、嘆かわしいのう。人がいるから己の夢も望みも実現できるのじゃ。そのことをどうかくれぐれも忘れないでくだされ。

小さき事でカリカリ怒っていては何事もなし得ない人生を歩むことになりますぞ。


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