PC サイト Numeri (http://www.numeri.jp/)から引用
2001年にサイトを開設して、現在までにアクセス数が3700万をこえる超人気HPです。コチラのサイトは文章表現力豊かで爆笑ものの記事がもりだくさんです。Numeriという本を個人出版していてサイトからご注文できます。


「誰でも即融資!担保不要!保証人不要!1000万円までどなたでも融資します。秘密厳守!キャンペーン特別金利1%でご融資します!!

東京都知事認可 梶宦宦宦@
とりあえず連絡ください 03-XXXX-XXXX」

もちろんモロに「未承諾広告」の表記や法律で義務付けられた表記もなしにこの種のメールが送られてきたのですが、一体どこのお人よしですか、この業者は。

普通に考えて、保証人も担保もなしに誰にでも1000万円貸すなんてありえません。しかも金利が1%だなんて。これはもう「貸して」って言うだけでポンッと1000万円貸してくれる友人とかそんなレベルのお話ですので、明らかに有り得ない荒唐無稽なお話なんですよね。

もう、法律無視でこういったメールを送ってくるってのもアレなんですけど、その内容自体が明らかに有り得ない。もう詐欺の臭いがプンプンしてきます。明らかに怪しすぎる、明らかに有り得ない。このような魅惑的な広告で釣っておき、どのような詐欺を展開してくれるのか、それが気になって仕方がないのです。

ということで、ものすごーく怪しいこのサラ金業者を相手に、実際に金を貸してくれと電話をかけてみました。金には全然困ってないんですけど、とにかく「金貸して」と電話してみました。広告には「保証人も担保も要らない、誰にでも貸す」と書いてありましたので、無職で独り暮らし、おまけに実家の財産も親戚も何も身寄りが無いという設定で、本当に金を貸してくれるのか実験してみました。以下はその際の電話のやり取りです。

「はい、もしもし」

まず、電話に出たのは営業担当の人でしょうか、非常に爽やかな青年がハキハキとした口調で電話に出ました。でもまあ、電話に出て社名を名乗らないところが何処となく怪しい。

「あ、もしもし?あのー、広告を見たのですけど、本当にお金に困っててー、できれば借りたいのですけど・・・」

「はい、大丈夫ですよー。広告は何をご覧になりました?」

「僕のアドレスに送られてきたメールです」

「あ、はい。メール広告ですね。ありがとうございます」

「あの僕、仕事もしてないんですけど、本当にお金貸してくれるのでしょうか?」

「大丈夫だと思いますよ。いくらほど必要なんでしょうか?」

さすが無担保で誰にでも1000万円を貸すと豪語したサラ金業者です。仕事をしてなかろうが何だろうが関係なく貸してくれるみたいです。ここは胸を張って限度額いっぱいまで主張してみましょう。

「1000万円です」

「いっ・・・いっせ・・・・」

電話の向こうの人は明らかに絶句しておりました。明らかに狼狽し、無職のくせに1000万借りたいとは何事だ!と言いたげな衝動を必死に抑えておりました。

「ダメですか?」

「1000万円・・・使用目的は何なのでしょう?」

「生活費です」

設定上は無職の男が生活費に1000万円貸してくれと要求。しかも何故か胸を張って偉そうに要求。担当の方は明らかに狼狽しておりました。

「ではですね、少しばかり質問させてもらっていいですか?」

次頁

TOP


BL小説のBLove
- MRANK -